2015年4月30日木曜日

リクルート時代をふりかえる vol8(真夏の飛び込み営業 その3)

今日は、初受注の思い出をお伝えしたいと思っています。

その前に、フェローシップも今月から第12期がスタートしました。
スタート月の4月は悔しい月間でした。
フェローシップがさらに上のステージを目指せるかどうか、、、。
過去の姿から脱皮できるかどうか、、、。
私自身も、そして社員一人一人、もっと汗をかかないといけないと思っています。
もっと勉強し、もがき、高い志をもって地道な一歩を踏み出す、努力を繰り返す。
もっと汗をかかないといけないと思っています。

ということで本題ですが、いや~、本気で汗かいてました!
スーツに塩の結晶ができてしまったこと思い出しました。。。。(とほほ)


7月から毎日ひたすらビル倒しの飛び込み営業。
時はバブル崩壊で超不景気。採用ニーズは枯れている。
なかなか数字はつくれない。
でも、同じ時期に営業をスタートした面々でどんどん受注をあげている人もいる。
多少のあせりは感じましたが、自分のやり方でいくぞと腹をくくり、実直にとにかく量をこなしていきました。朝から晩までひたすら。

結局、1ヶ月以上は受注はとれませんでした。
でも行動しているとネタがでてくるものです。

8月のお盆前だったと思います。
マンションのある一室に飛び込みました。
女性の社長が一人でやっているデザイン会社でした。
偶然でしたが、アシスタントが退職したばかりで、求人広告を出そうか考えていたのです。
「ぜひ、自分にやらせてください。」と意気込んでお願い。
「いくらなの?そんなにお金ないから、、。」と。
料金表を見せて話をしたところ、一番安い広告枠が限界だと。
”う、、。採用できるかな、、。でも受注ほしいし、、。”
結局、5~10万くらいの一番小さい枠の広告(媒体は確かガテンだったと思います)に。
なんと、その場で、申込書にはんこを押してくれたのです。
「やったね、初受注!!」とオフィスの同僚や上司は自分のことのように喜んでくれました。

最小枠だったので、原稿は営業が作成します。
キャッチに悩んでいたところ、リーダー格の先輩が「最少枠だし、キャッチははじけたほうがいいよ。普通じゃ効果でない。”ママさん社長、デザインアシ求む!” でどう?」と。
洗練されてないけど、いいかも、、と思い、原稿案を社長に持っていきました。
社長からは「何?かっこわるい。いやだわ。」と却下され、オーソドックスなキャッチに変わりました。
オフィスに戻ると、「え~、これにするの?もっと抵抗しないと。効果でないよ。」と言われましたが、もう元には戻れず、、。
今から思えば、当時の自分は流し仕事をしてしまったのです。

結果はさんざんでした。応募0、採用0という結果。
ころあいをみて社長をたずねました。「すみません、効果でなくて、、。」
社長から原因を聞かれたので、「キャッチが悪かったんだと思います。」と自分。
「は~?キャッチのせいにするの? 確かに私はキャッチを修正したけど、広告提案側として最善をつくしたの? 安い広告枠だから手ぬいたんじゃないの? あたなたちには大したお金じゃないかもしれないけど、私にとっては大金だったんです。その気持ちわかる?」と怒られてしまった。
”しまった、、、。” 言葉が出ませんでした。
「若いし、一生懸命だから発注したのに、、、。もう、来ないでください。別の手段考えますから。」と追い出されてしまいました。
その後、2度3度と足をはこびましたが、会ってくれませんでした。


初受注は苦い経験でした。
広告なので効果を保証するわけではないですが、流し仕事をしてしまった。最善をつくさなかった。お客様のニーズや事情を理解しようとしなかった。お金をいただくことの責任を理解してなかった。

この経験は、自分に大きな影響をあたえてくれました。

失敗にこそ学ぶことがある。若い内はたくさん失敗をしたほうがいい。
よくフェローシップの若手社員に言う言葉ですが、それは自分の実体験から出てくる言葉なんです。

ということで、本日の仲間通信をしめたいと思います。

次回のその4で真夏の飛び込み営業シリーズは最終にしようと思っています。
最後もやっぱり失敗談が中心かな~。



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小山 剛生 (こやま たけお)

株式会社フェローシップは、”仲間”を語源としてます!
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